る り の つ き 、 き ん の つ き
瑠璃の三日月、黄金の満月
〜 千 夜 一 夜 物 語 〜
瑠璃の三日月(つき)の夜
砂の女神に祈りを捧げて
独り 淋しく眠ろう
独り 淋しく眠ろう
魅惑の月に魔術をかけて
千度 貴方の夢を見よう
砂漠の夜に
千夜 今
遠い夢は 眠りの中でだけ叶えられる
宝石たちは天空(そら)を飾り 虚構の宴が始まる
今 焦がれた想いのままに
千の時間(とき)を希(ねが)い
今 凍てつく大地の上で
夢魔の腕(かいな)に身を委ね
生まれる儚き幻の千夜一夜物語
夢の中 漂おう
夢の中 巡り逢おう
夢の中 愛しあおう
夢の中 結ばれよう
夢の中…
瑠璃の三日月(つき)を見つめながら
砂漠に抱かれ 眠りにつこう
黄金の満月(つき)を見つめながら
砂漠に抱かれ 砂になろう
黄金(きん)の満月(つき)の夜
風の女神に祈りを捧げて
独り 淋しく眠ろう
独り 淋しく眠ろう
魅惑の月に魔術をかけて
永遠(とわ)に 貴方の夢を見よう
砂漠の夜に
一夜 今
<COMMENT>
ある砂漠の国に、どうしても叶わない恋をしている女がいた。
三日月の夜、女は夢魔に魂を売り渡し、千夜幸せな恋の夢を見せて欲しいと頼む。
それは虚構の物語。けれども、その幸福までもが偽物だと、誰がどうして云えるだろう。
文字通り夢のような夜。触れられなくても、確かな至福。
愛を重ね、時は過ぎ……やがて、約束の千度目の夜が来た。
女は砂になったら風に乗って愛しい人の許へ行けるよう願いながら、満月の光の下、最後の夢を見る……
……というイメージで書いた詞です。
これもかなり古いですが……でも結構気に入ってるので。
打ち出すのは、やっぱり恥ずかしかったけど……(^_^;)
私の作品には、何故かやたら月が出て来ます。
それも青い月が多い。
青い月なんて、「once in a blue moon = 極めて稀に」っていう位なのに……ねえ……?
更に砂漠の気候で有り得るのかとか、サッパリ分かりません。
発表するにあたって、趣味で集めてる写真集(資料にもなります/笑)をひっくり返したり、ネサフしたり、一応調べてはみたんですけど……
誰か教えて下さい〜(>_<;)。
けれど、凄く冴え切った月って、実際は白いんだけど、白を通り越して蒼く感じる……ってことないですか?
例えば、某有名漫画で使われてた表現なんですが、「黒々しい程の蒼穹」とか。
矛盾・破綻してるようなんだけど、何だか凄く分かりません?
読んだ時、「ん? ……おお!」って思ったんですよ。
(勿論、この作品を書いたずっと後に読んだんですが)
私が無意識に「青い月」を多用してしまうのは、そういう感覚もあるのかもしれません。
そして、「月」そのものが沢山登場するのは、やはり理屈抜きで惹かれるものがあるからでしょう。
アラビアとか、砂漠も同じく。
一度でいいから、砂漠を旅したいなあ……
生命を寄せ付けない、想像を絶する過酷な環境なんでしょうけど、それでも行ってみたい。
月も砂漠も、こんなにも惹かれるのはどうしてなんでしょうね。
これもフルコーラス、オリジナルの曲があります。
何か、メロディーと詞が一緒に降りて来て(またそんなデタラメな!←勿論後で修正を加えましたけど)。
読むとたったこれだけなのに、8分とかあるんですよ……自分でビックリです。
全体的にスローテンポなのと、間奏が長い所為なんですが……
(って、私よくこうして曲がどうのこうの言ってますが、自分の頭の中で流れてるだけだからね。形になってないからね。かなり淋しい子だからね。
どなたか作曲・編曲・DTMの出来る方、お友達になって下さいm(_ _)m!)
大島ミチルさんの美しく壮大な音楽と、新居昭乃さんや河井英里さんの綺麗な歌声と溶け合うようなコーラスを勝手に妄想しています。
(だから言うだけはタダなんですって! いいじゃないですか、妄想に制限なんてないんだし!)
あなたなりの美しいアラビアン・ナイトをどうぞ☆
(update:2007/10/02)